glafitの電動バイク「GFR-02」にのみ許された唯一無二のモビチェンの所感。

【関連記事】

⇛総評レビュー的なあれ(過去記事)

モビチェンとはなんぞと思う方は公式の解説か動画を見てから読んでください。
⇛モビチェン®(Mobility Category Changer)
⇛二刀流バイクGFR-02 ~モビチェンもチェックしておこう~(Youtube)

【モビチェンのありがたみ】

実は30km以上出せる電動バイクはたくさん世に出てる。でもその大半がナンバー取得できない違法自転車なので警察に突っつかれたら一発アウトです。事故でも起こそうものなら重罰覚悟が要ります。

ナンバー取得できる電動バイクもたくさん出てますが・・・。ナンバー付けちゃうと完全に原付き扱いだから自転車の見た目の利点が活かせなくて困る!
それを解決してくれるのがナンバーを非表示にしてくれるモビチェンなのです。

【モビチェン活用方法】

モビチェンを利用して自転車モードにすれば見た目も法律上も完全に自転車扱いなので合法的に自転車置き場に駐輪できます。そして「自転車を除く一方通行」の場所、遠回りせずに最短距離で進めます。
公式サイトで説明されてる利点はこの2つなのですが前者の利便性は高いです。というかモビチェン関係なくタイヤが通常の自転車と同じ幅なのでタイヤ止めにはめてくださいよタイプの駐輪場に適応できるのがGood。怒られない場所ならモビチェンで切り替える必要ないので切り替えせずに駐輪場に停めることもしばしば。
後者の一方通行突き抜けようぜ的な活用法については降りて押せば歩行者扱いなので、モビチェンで切り替えずに降りて普通に押して突破してます。(こっちのほうが早い)

個人的にここでモビチェンが活きるのってのが2つあって、1つ目の活用方法が「路駐」です。ナンバーつけてるバイクや原付きは緑のおじさんやポリスメンに見つかり次第、駐禁を切られてえらい目に遭うのですが、自転車は違います。お店やマンションの出入り口を塞ぐとか超絶な迷惑な止め方をする場合を除き、罰則がないのです。日本中どこにでも停め放題なのが現行法での自転車の扱いなのですが、そこに乗っかることができちゃうんです。

仮に撤去されるにしても、それは常識を超えた長時間の放置自転車を対象にしたもので必ず予告の張り紙や看板が出るので24時間以内の駐輪なら99パー問題ない。なので駅前や駐車禁止区域に停めるときにこそっとモビチェンするのがイケないながらも便利な活用法だったりします。よく聞くウーバーの配達品受け取り中に駐禁切られたパターンがこれでなくなるわけです。盗難が怖いので長時間停めることはしないようにしてますが、駐輪場の無いお店に気軽に寄れるのがとてもありがたいと感じてます。

2つ目が「自転車と言い張れる」ところです。会社や学校に許可を求めるときにカタログの写真見せながら「”これ”で来てもいいですか?」と許可を取ることができるのが強い。ただこのやり方は後々問題が起こる可能性があるのでちゃんと説明するのが大事です。自転車OKかつバイク・原付きはダメよの規則を出している所は、速度出しすぎて事故率が高いのとマフラー音による騒音の苦情、車幅を取るスペース問題が原因なので「これ全部解決してる乗り物なんで駄目ですかね~」的なニュアンスで許可を取りに行くのが無難。出し入れするときだけ毎回モビチェンして必ず自転車モードで入れて誤魔化し通すというのも1つの手ですがかなり面倒なので許可を上手く取れるよう交渉するのが無難。

【モビチェンの取り扱い】

必ず降りて両手を使わないとモビチェンできないのを不思議と思う方がいるかもしれませんが、ウインカー感覚で切り替えが出来てしますと車道⇔歩道を縦横無尽に行き来する事ができてしまい、それが問題視されたゆえの対策だと思います。
この面倒な機構なおかげで、今まで法の認可が降りなかった「ナンバープレートを隠す機構」が商品化されたわけなのです。
特許取得済らしく、他社がこれと同じものを出そうとする場合はライセンス契約をしないといけないらしく、glafitの看板商品である以上、安売りはありえないので、しばらくは他社からモビチェンが出ることはないでしょう。

【モビチェンの類似品】

Future社の電動バイク「FUTURE META」ナンバーチェンジエディションなるものにナンバーを非表示にして自転車モードに切り替える機構がついています。
⇛ナンバーを裏返すと自転車になる次世代電動バイク「FUTURE META」

こちらはナンバープレート部分のパーツを裏返すことで車両区分を変化させるようです。機構が違うだけで機能的にはほぼ同一といってもいいものです。
警察庁が令和3年に通達した「車両区分を変化させることができるモビリティ」という条件を満たしつつモビチェンと機構が被らない作り方を模索した結果なら面白いなと思います。車体重量が28kgとちょっと重いので安定感は増しそうですが輪行なので取り回しが大変になりそうですね。

【モビチェンの問題点】

電力機構が完全カットされるおかげで自転車モード時にヘッドライトが点かない。
これぐらいです。他はなんの不満もない。
自転車モードは停めるときに使うだけで走るときに使うことが私の場合はないので問題は実質無いに等しい。