8月に手元に届いてからもう三ヶ月が立ちましたが雨の日以外は毎日乗ってるレベルで使い込んでる相棒となりました。

しかしながらあまり購入してる人はいなさそう・・・タダ乗りの試乗レポばかり?
ユーザーが少なければ、これはこれで自分だけのアイテム感があって嬉しいところでもあるので次世代機が出なくなると寂しいので、良い所も悪い所もまとめてレビューしてこうと思います。

【概要的なもの】

まずGFR-02は電動バイクというだけあって原付に区分される乗り物となります。なので15歳未満や無免許の方は乗れません。逆に免許持ってて16歳以上なら乗ってOK。高校生の通学シーンなんかでも利用可能です。これプレゼントしてくれる親が居たら最高ですね。
見た目はよくある折りたたみ自転車ですが、アクセルがついてるので漕がなくても時速30kmだせちゃいます。クルマやバイク乗り回してると30kmなんて遅すぎると思いがちですが、自転車の30kmはメチャ早なので乗ってみると充分に満足できる速さとなります。
公式サイトでの謳い文句は「都合のいい電動バイク」ということで、色々と自分の都合に合わせて変幻自在の使い方ができるのが他の自転車やバイクにはない特徴となっています。

・公式サイトはこちら

・【モビチェン】については長くなるのでこちらの記事にまとめています。

【使用レポ】

・まずなんといっても電動なのが良い。

スタンド行くたびにガソリン代上がったなーなんてことを気にすることがもうなくなります。エコライドしてる感がすごく気持ちいい。静かなモーター音しかしないので深夜に住宅街で出し入れするときに周りに迷惑もかけない。アクセルだけで走れるのが凄い便利かつ爽快で、仕事帰りで足パンパンのときの買い物や、ジムで足トレ追い込みやったあとの帰り道などには有り難みを強く感じます
航続距離のカタログスペックは34kmだけど、段差や坂、最高速度を上げる高負荷のhighモード多用などの影響で縮まるので体感20~25km前後でいつも切れちゃうかなーという印象。2~3日に一回充電してます。ecoモードは電池切れそうなときだけ使って他はもう一切漕がずにフルアシストのmidとhighしか使ってません。信号少ない長い直線はhigh、それ以外midって感じな利用スタイルです。

・良くも悪くも最高速度30km設定というのは気が楽

スピード違反の心配がなくなります。またフルスロットル入れたままでもカーブできるのがちょっと楽しい。ガチのロードバイク乗りはこれ以上の速度を出せるので負けちゃうんですがノーマルの電動自転車乗りなんかをサクッと追い抜けます。とはいえ追い抜く瞬間に加速して40km~みたいなことはできないので見極め大事。信号が変わりそうなタイミングで加速できないのもちょっと悔しい。そんなこんなで安全運転を強制してくれるんで安心な乗り物です。
ミラーも付いててウインカーもあるんで後続車両への警戒及び進行方向の意思伝達もしっかり出来る分、普通の自転車より安全性は高いと個人的には思ってます。

・指紋認証システム“Yubi Lock“

指をかざすだけで解錠できるU字キーが本体に付いてるですがこれが超絶便利。解錠と同時に電源ONにしてくれるし施錠と同時に電源OFFにしてくれます。おかげで物理キーを持たずに乗り回すことが出来ます。自転車のバッテリーとYubi Lockの電池は別扱いなので別途充電がいるのですがこの記事を書く前日まで電池切れを起こすことはなかったので約3ヶ月持ってくれるんだなーという印象です。

・オプションは純正リアキャリアが超オススメ。

リアキャリアのメリットはカゴ取り付けれることなんですが、それ以外にもナンバーをここに取り付けれるようになるのでサドル下に比べて見栄えがかなり良くなります。あとはハンドルに取り付けるUSB充電パーツも買ってみました。スマホの充電だけじゃなくてネッククーラーや電熱グローブなどと合わせて使うかなーなんて考えてます。あとは災害時には非常バッテリーとしてもお世話になるかもしれないので活用できるのは覚えておこ。

・車体重量が18kgなので持ち運びもできます。

時々持ち上げて階段を登り自室に持ち込んでメンテしてます。購入するまで知らなかったのですが「輪行」という、大きなバッグに入れて完全に見えなくすればバスや電車に持ち込んで良いというシステムが世の中にはあるらしく、移動手段において[電車+自転車]という新たな選択肢を手に入れたことで見えてくる世界が変わってきました。

【残念ポイント】

・まずなんといっても坂に弱い。
普通の電動自転車よりはパワーがあるものの坂の程度によってはフルスロットルでも15km前後に落とされてしまうことも。片側一車線の狭い道路でノロノロ走ってるときの気不味さはやばい(笑)
なるべく端に寄って後続車をとっとと行かせるように立ち回るのは基本なんだが、坂でも固定30kmでも出せるように出力調整して欲しい。(法規制に則った出力調整をされてるから多分無理なんだけど)
とはいえglafitならではの利点というか面白ポイントで自分でペダルを漕いで「人力アシスト」することで+5kmぐらい速度を足せたりもします。
幸い住んでる地域が平地だから問題にならないんだけど激坂が多い地域に住んでる人はあまり快適に利用できないかもしれない。
ここらへんは原付きに完全に負けちゃう部分ですね。

・段差がキツイ
サスペンション機構がない自転車なので衝撃がダイレクトに来る。
慣れない道通る際や夜の運転時とか危ないので注意が必要。
振動対策としてはまずタイヤの空気圧を310kPaにすべし。これだけでだいぶ変わってまともになった。なぜか車体に貼り付けられてる注意ラベルには280が推奨ですと書かれていて最初の1週間は地獄を見ていたのですが310kPaまで入れて良いのが純正タイヤなのでMaxにしておくべき。

・最高速度がバッテリー容量と連動
電池が100%のときに走ると32kmぐらい出してくれるんだけど20%とかになると最高速度が25kmぐらいに落ち込む?電池切れ寸前だと20kmぐらい。
多分供給電圧に依存してるか、バッテリーを長持ちさせる省エネ設計的なものだと思うんだけど、電池大切にしたいときはhigh使わないから、100%⇛1%に至るまでユーザー判断で常時最高速30kmを出させて欲しい。

・リアキャリアとフェンダー干渉問題
ドロ除けのためにプラスチック製の付いてるあれね(←フェンダー)
フェンダーはネジ止め一点固定のためか上下に揺れる。純正リアキャリアの位置が近いのか揺れ幅がでかいのか走行時の振動でカタカタ音がするので放置してると結構うざい感じに。対処法は色々あるのだろうけど私はリアキャリアとフェンダーをインシュロックで固定してブレないようにして解決しました。

・自転車モード時にライトが点かない。
ヘッドライトが電源ON時の強制点灯一択での活用しかできないため、夜間に自転車モードで歩道走行できない。一度だけ深夜の帰りに電池節約したい場面に陥ってかなり困った。押して帰るしかなくなるので、標準ライトとは別にもう一個手動スイッチ式のライトを取り付けれるべきか悩む。付けるスペースは幾らでもあるのだが、こんな場面が来ないように充電忘れをしないようにしようと問題は先送り中

【総評】

今現在、新しい原付きや電動自転車の購入や買い替えを検討してる人には是非おすすめしたい最高のアイテムです。
特に自転車しか所有・利用が許されない立場にある人にとってはもう垂涎の代物といえるでしょう。最悪停めるスペースがなくても自室や玄関に入れるという手段が取れます。

可愛くカッコいいデザイン、走行の楽しさ、小回りの良さなど他では味わえないものがあるので気になる人は一度試乗できる店舗に足を運んでみると良いと思います。最近ではヨドバシカメラでも取り扱いが始まったので家電見るついでに自転車コーナーに立ち寄ってみましょう。

試乗会の情報等は公式ツイッターで告知されるのでこちらでチェック
https://twitter.com/glafit_official